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「小泉八雲とセツが歩いた道」道体験ブログシリーズ~はじめに~

"時をこえてー山陰の風景が語るもの”



2025年秋より、明治の日本を舞台にした連続テレビ小説『ばけばけ』が放送されることが発表されました。
近代化の波に揺れる人々の暮らし、そして今も人々の心に宿る「怪談」文化――。
この時代が再び注目される今、あらためて私たちの足元にある“語り継がれる風景”にも目を向けたくなります。

本ブログシリーズでは、そんな明治の時代に実在した作家、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とその妻・セツの足跡をたどりながら、ふたりが出会い、暮らし、魅了された出雲・松江の地を巡る旅をご紹介していきます。

アイルランドに生まれ、ギリシャ、アメリカを経て日本にたどり着いた八雲。
異文化に対して深い敬意と豊かな感受性をもって日本を見つめた彼は、
武家の出身でありながら、時代の変化のなか懸命に生きる女性・セツとの出会いを通して、
"日本のこころ"とも言える神話、自然、怪談の世界に深く魅了されていきました。

本シリーズでは、彼らが実際に歩いた場所、心を寄せたであろう風景、
そしてふたりの暮らしの痕跡を、現在の視点から、わずかではありますが探っていきます。

“語り継がれるもの”は、遠い昔の話ではなく、今も静かに私たちの暮らしのそばに息づいています。
そんな風景にふれながら、八雲とセツの物語にそっと耳を傾けてみます。